外科

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当院の外科では、すり傷・切り傷などの創傷、やけどの治療、捻挫、打撲の処置・治療などを行います。急なケガの際は速やかに対応いたしますので、お気軽にご受診ください。なお、専門的な治療が必要であったり、入院を要する大きな処置が必要であれば、適切な医療機関を紹介して対応します。

主な症状・疾患

内痔核

内痔核は、直腸と肛門の境にある歯状線よりも内側に生じた痔核です。肛門の病気の中では最も患者数が多いと言われています。なお、内痔核の初期段階ではほとんど痛みがありません。しかし、進行して痔核が大きくなると、脱肛するようになります。脱出も初めのうちは指で押し込めば戻りますが、進行すると戻らなくなり、痛みを伴うこともあります。そのようなときは、保存療法や外科的治療、その中間的な方法によって治療を行います。

切り傷

切り傷は、ガラスや刃物などによって傷口がスパッと鋭く切断された状態であり、日常生活では比較的によく起こります。なお、傷の程度には大きな差があり、人によっては損傷が骨などに達しているケースもあります。そのようなときは、緊急の治療が必要になります。また、傷口はそれほどひどくなくても、切り傷から土やサビが混入してしまった場合は、破傷風などを罹患してしまうことがあります。

巻き爪

巻き爪は、文字通り爪が内側に巻いている状態です。どの指の爪にも起こりうるのですが、とくに多いのが足の親指です。足の形状に合っていない靴を履いたり、歩き方に問題があったりすると、巻き爪になりやすいと言われています。これが原因となり、爪の角が皮膚に刺さり皮膚の炎症を起こしてしまうこともあります。そのようなときは、お早めに当院をご受診ください。

胼胝・ウオノメ

胼胝(タコ)は、皮膚の一部に圧力がかかり続けてしまうことで、その部分の角質が硬くなってしまう状態です。よくみられるタコには、「ペンダコ」、「拳ダコ」、「正座による座りダコ」などがあります。なお、タコは表皮の角質が増殖して肥厚したものなので、その部分を押したりしても圧痛などはみられません。

ウオノメ(鶏眼)も、機械的な刺激を受け続けることによって、皮膚の角質が肥厚をきたしている状態なのですが、その角質の中心は芯のように硬くなって皮膚の内側へと侵入していくため、痛みを伴うことがあります。このようなときは、スピール膏を患部に貼り付け、角質を軟らかくして除去します。

イボ

イボ(尋常性疣贅)は、ヒトパピローマウイルスが皮膚に感染することで発症する病気です。このウイルスは、健康な皮膚に対して感染することはありません。しかし、皮膚に小さな傷口があれば、そこから侵入して腫瘤ができます。初期の段階では小さくて平らなものですが、時間の経過とともにイボがだんだん大きく盛り上がるようになります。通常は痛みやかゆみを伴いません。

ほくろ

ほくろは、メラニン色素を産出する色素細胞が変化したことで現れる良性のできものです。その形状は平べったいものから隆起しているものまで様々で、色も褐色、茶色、黒色などの種類があります。基本的には良性腫瘍なので、積極的な治療は必要ないのですが、見た目が気になる方もいらっしゃると思います。そのようなときは、ご相談ください。

粉瘤

粉瘤は、ドーム状に隆起した直径数㎜~数㎝程度の腫瘤です。何らかの原因で皮膚の内側に袋状の構造物が作られ、この中に皮脂や古い角質などが溜まっていきます。溜まった老廃物は袋の外に排出されないので、徐々に大きくなっていきます。主に顔や首すじ、背中、耳の後ろ、鼠径部などにできます。粉瘤自体は痛みやかゆみなどの症状を伴いません。しかし、袋の中に溜まった粥状の物質が原因となって細菌感染が起こると、発赤や患部の腫れ、痛みなどの症状が出るようになります。そのようなときは、お薬などで炎症を抑えてから、粉瘤を取り除く手術を行います。